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2023-10-02

転職して一ヶ月で異動、または履歴書に前職の経歴を書く功罪

転職して一ヶ月で異動になった話。ちょっと個人的にツボったので後で振り返るように書いておく。


2023年9月から銀行Iで働くことになった。前職である銀行Rではオランダで最も使われているペイメントスキームの一つであるiDealのメンテナンス及びメジャーバージョンアップに多大に貢献した。当然ではあるが、履歴書にそのことを載せていた。ちなみに、銀行Iはオランダ最大手の銀行かつ銀行Rの競合他社であるが、iDealのメジャーバージョンアップ(以降iDeal 2.0)において銀行Rの後塵を配していた。自慢になるが、銀行RがiDeal 2.0において他の追随を許さない勢いで成功を収めたのは、僕の功績が大きい*1。ちなみに銀行Iに転職する前の面接では一応そのことを仄めかしていたが、大きくは取り上げなかった。個人的にiDeal 2.0に関わりたくなかったし*2


転職直後の月曜日に別のチームのマネージャからなぜか「coffee catch up」というタイトルのミーティングが飛んでくる。そして、その直後のマネージャから同様の招待がその前日にスケージュールされる。ぶっちゃけ、なんだこれ状態に陥る。よくわからんなぁと思いつつ、マネージャからの話を聞くと、

  • iDeal 2.0を仕切っているマネージャからであること
  • 要は引き抜きを行いたいということ

という話であった。いや、まだ開発環境のセットアップすら終わってませんが。銀行Rを辞める直前くらいに元同僚と、銀行IはiDeal 2.0で悲惨な結果を残したからうっかりすると引き抜かれるんじゃね?みたいな笑い話をしていたのだが、これが冗談でなくった瞬間であった。


っで、当日のミーティング。基本的には顔合わせみたいな意味合いだと言われて臨んだのだが、そもそも別のチームのマネージャと顔合わせを自分のマネージャより前にするとか今までやったことないよなぁ、と思いつつ話を聞く。要点は、まぁ上記にプラスしてEPIのチームが結成されるがどう?みたいな話。iDeal 2.0には難色を示しつつ、EPIは興味あると答える。実際興味あるし。この時すでに、半々くらいでiDeal 2.0を手伝ってほしいみたいなことを言われる。いや、まだ開発環境すら…


一週間後、部長みたいな地位の人と顔合わせさせられる。この時点で異動ケテーイ。ぶっちゃけ笑うしかないスピード感。この時に、どうやら7、8月に既に取り合いが発生していたという話を聞く。どうも、僕の履歴書をiDeal 2.0やらEPIやらのマネージャが見たらしい。そして、銀行Rでの立役者ならこっちでも同じことやってほしいみたいな話になったとかなんとか。


その後、マネージャとフィードバック面接をした際に、前職の経歴が履歴書に載せてなかったらという無理ゲーな不満を言われるなどされる。いや、それなかったら多分歯牙にもかかってないと思うの。ちなみに、チームメンバーの一人はこの決定に大激怒で、これが続くなら辞めるとまで言っている。色々秘密裏に行われた感じはあるから、わからんでもない。


*1: なんだけど、当時のマネージャは全くそれを認めずあまつさえ、僕いなくてもいいんじゃね?という扱いをしてくれた。これが決め手となり転職を決意。ぶっちゃけ、どんなけ功績立てても評価(主に給料アップとか)されないならいる意味ないしね。

*2: 24/7かつ稼働率99.5%が義務付けられていたので、結構夜中の電話とかくらうのですよ。

2018-05-16

あるソフトウェア開発者の転職経験記

オランダ在住かつマーケット以上の給料をもらっているという前提条件があるので、あまり参考にならないかもしれないが、こんな感じでやったら成功したというのを一応記録しておく。

【条件設定】

転職する際にはなぜ転職したいのかを明確にしておくとゴールが設定しやすい。僕の場合は以下が大きな理由。
  • 今の会社での給料が頭打ちになった
    • 明確に開発者以外の方向にも行くようにと言われた
  • 会社の先行きに不安があった
  • 会社の変革する方向に不満があった
    • 言動不一致というかこれじゃない感が漂っていた(る)
    • 割とゆるい感じだったのが、締め付けられていく感もあった(る)
ここから以下の条件を設定した。
  • 手取りの給料が一緒かそれ以上
    • 今の会社はペンションプランがないので、それがある会社に行くと下がる可能性があった
  • ある程度アジャイルな環境
    • 今更フォーターフォールは嫌
    • せっかく開発者なのだから、なにか目に見えるもの開発したいよね
  • ある程度自由な社風
    • 俺に従え的な雰囲気があると辛い(経験済)
個人的に給料の下がる転職は不可能なので、一番上が一番重要だった。下2つは正直何を言われても入ってみないと分からないというのがあるので、最低でも一つは条件を満たさないとがっかりする転職になりかねないというのもあった。


【応募】

応募するのは基本以下の3つの経路があると思っている。
  • エージェント経由
  • コーポレートリクルーター経由(会社お抱えのリクルータ−)
  • 自前
エージェント経由は便利だが正直あまり良いイメージがない。理由は概ね以下
  • 興味があると言ったものと別のものを出してくる
    • 広告用の募集要項なんだそうだ
  • 必ず電話で話したいと言い出す
    • そんな時間ない(業務時間外でもOKという融通の効くところもある)
  • 希望する給料をいうと第一声が「下げられないか?」である
    • 高いのはわかっているが無理なものは無理だ
  • 転職後一年もするとまた電話してくる
上記が問題にならないのであれば、便利だと思う。履歴書のスクリーニングで落ちる可能性が格段に低くなるのもよい。

コーポレートリクルーターはコンタクトを取ってきたエージェントが希望する会社の人であれば一番よい。LinkedInやIndeed経由でメールが飛んでくるので気になる会社であれば返事をするのがいいだろう。

自前は茨の道であることは否めない。かなりの確率で履歴書のスクリーニングを通過できない。頑張ってカバーレターを書いたのに涙を飲むというのもままある。っが、希望する職にダイレクトに応募できるというメリットもあるので、鉄の心臓を持っている、時間的に余裕がある等頑張れる要因があるのであればこの道を取ってみてもいいかもしれない(ちなみに今回の転職はこれだった)。

【面接】

履歴書のスクリーニングを通過すると面接がある。会社によっては電話だったりスカイプだったりするが、そこまでの大差はない。いきなり課題を出す会社もあるが、プロセスの一環なので気にしない。昔から面接では苦労した記憶がないので、ここまで来るとオファーがもらえる確率が50%くらいという気持ちになる。面接では大抵以下のことが聞かれるので、適当に納得できそうなものを用意しておくといい:
  • 自己紹介(経歴等)
  • なぜ転職するのか
  • 自慢したい直近の成果
相手の会社について事前に調べる必要があったことはない。ほぼ100%面接の場で事業内容等を説明してくれる。質問があれば都度すればよいし、多分した方がよいと思われる。テクニカルな面接でない場合はコミュニケーション能力を計っている場合が主なので、無言の方が印象が悪いと思われる。(知らない単語が出てきたら、「なにそれ?」くらいの質問でいい気がする)

プロセスは前後することがあるが、面接の後は大抵課題が与えられる。課題は経験上以下の2種類がある:
  • 面接官付きの短期決戦型
  • お題が与えられる長期戦型
これらは見られているものが違うので注意しないと行けない。短期決戦型の課題はアルゴリズムに対する知識が問われるのが主なので、以下のトピックを習熟しておけば怖くない:
  • グラフ操作(BFS、DFS等)
  • ソート
  • 探索
  • ビッグ・オー記法
大抵の場合は上記の組み合わせまたは変形でなんとかなる。普段からHackerRank辺りで遊んでいるといいかもしれない。面接者は(おそらく)実際のコーディングの様子、問題解決のプロセス等を見ているので、思考を口に出すと割と喜ばれる。

長期戦型はあるトピックに対してのフルアプリを作成することが多い。短期決戦型と違って何が出てくるのか予測がつかないが、大抵4時間から1日くらい費やせば完了する程度の規模なので、週末を使ってじっくり取り組めば問題ない。短期決戦型と違い、デザイン、データ等実践的な解決を見られるので妥協しないで頑張った方がよい。(テストカバレッジ100%とか含む)

課題を無事通過すると、第2面接か、次の交渉のステージになる。第2面接は大抵課題の解決方法の理由を聞かれたりする。真面目に取り組んでいれば問題なく答えられるはず。

【交渉】

ここまでを無事通過するとサラリーの交渉になる。エージェントを経由する場合はこのステップはエージェント経由になるので、直には経験しないかもしれない。

人によっては現在の年収等を聞かれるのは好きではないかもしれないが、馬鹿正直に答える必要はない、自分が望む額を適当に言えばよいのである(今回ペイスリップを求められたが断った)。そうは言ってもあまり高すぎると向こうの予算オーバーになるので、適当に調節する必要はある。今回は現在の月収+€200くらいで答えたりした(前々回が+€400で前回は+€700だったかな、今回は今の会社を早く去りたかったというのもある)。基本的にここは交渉の場なので、向こうがそれでは高すぎると判断すれば下げられないか聞いてくる。もちろん、下げる必要はないし、ダメならオファーが来ないだけである。交渉の余地がない場合もあるので、その場合は金額と仕事内容で判断すればよい。僕は気長にやれば希望金額より上を出す会社もあるということを知っているので、大抵断ったけど。

交渉がまとまれば晴れて契約。ちなみに、ここまでは現在の会社に内緒で行う必要がる。契約書にサインしたら辞意を伝えればよい。

【その他】

ここからはオランダのソフトウェア開発者市場のみに当てはまるものの可能性があるので、あまり参考にならないかもしれない。

【職種】
今回の転職活動でSI/コンサル系の大手からもオファーをもらったのだが、えらくしょぼかった。もし次があった場合はSI/コンサル系は外した方がいいだろう。元々好きでもないし。そう言えば、あの会社は課題的なのなかったな。あんまり技術を売っていないのかもしれない…

【大手ホテル予約会社】
向こうから連絡してきて、アポ取れと言われたので取ったのだがシカト食らった。なんだったんだろう?(単なる愚痴)

【向こうの予算】
オランダはよくソフトウェア開発者不足と聞くが、給料はあまり高くない気がする。リクルーターに現在の年収を伝えると次から大抵連絡が来なくなるという現象が多発した(コーポレートリクルーターなら予算外と言われたり)。

まとまらなくなってきたので終わり。

2017-07-12

オランダでの収入と支出

ITエンジニアと給料では給料だけにしか触れなかったが、この記事によるとアメリカの一部地域(例:シリコンバレー)では生活コストも高いので世帯年収1200万以下は貧民層となるらしい。生活コストも含めた比較となるとオランダくらいしかできないので、ざっくりとオランダでの生活コストを調べてみた。

生活コスト
日用品等のコストは「Cost of Living in Netherlands」のページが詳しい。基本的には食品はそれなりに安く、家賃は高いという感じらしい。
ざっくりとしたコストとしては「What is the average cost of living in The Netherlands」のページに書いてある。以下は適当な日本語訳したリスト
  • 家賃: €800-1000
  • 電気、水道等: €150
  • インターネット(大抵テレビと電話もついてくる):€30−50
  • 健康保険:€270(3x90 18歳以下の子供は無料)
  • その他保険: €30
  • 交通費: €100
  • 食費:€100週 (€400月)
合わせると€1780−2000くらい。これに交際費等が入ってくるが、感覚的に妥当な数字かもう少しかかるかなぁというところ(上記だと最低限くらいしかない感じ)。

収入
2016年における一人あたりの手取りの平均収入は€2158となっている(参考: Average Salary in European Union 2016)。平均世帯収入は単純に2倍すればいいだろうか?

以下は2017年の額面における手取り額(日本語ただしいか?)
月収(額面)月収(手取り)年収額面
2000169525920
3000222838880
4000273651840
5000324464800
6000372677760
7000417090720
80004614103680
90005058116640
100005502129600
参考:Dutch Income Tax Calculator
年収の算出は月収x12.96になっている(注:オランダでは月8%の休暇手当が義務付けられている)。もちろんボーナスのでる会社もあるので、この年収は月収に対しての最低保証額ということになる。

€2000(上記の生活コスト)+€1000(ある程度の交際費と貯金)くらいを文化的な生活とすると、世帯収入的には年€50000くらいあれば「中の中」くらいだろうか?累進課税がキツ目なので、収入が一人だと年€61000くらいないと厳しい感じである。

現在位置ユーロ130円なので、世帯収入650万円(一人なら793万円)で「中の中」くらいの生活ができるとすれば、アメリカの1200万円で「中の下」と比べるとましなのかね?ただ、年収€61000を新卒(エントリーレベル)で出す会社は今のところオランダでは見たことないので(というか、これくらいだと既にシニアレベル)、やはり給与面ではオランダはアメリカに比べると塩っぱい気がする。少なくともIT産業に於いては。

2017-07-03

引っ越し

7年住んだアパートからの引っ越しが完了した。新居の準備がまだ全部終わっていないが(床のフローリングが一部終了してない等)今週中には終わるだろう。7年も住んでいると普段は気にしなくてもこういう時に物であふれていたんだなぁと気付かされた。引越し業者が荷物の運び出しを完了した後で10箱以上自力で運びだしたりしていた(箱詰めが失敗したとも言えなくないが、細々したものというのは往々にして忘れられがちなのだ)。

オランダのアパートは入る時も出るときも割と面倒である。入るときはだいたい床はコンクリートむき出しの状態、壁紙はあったりなかったり。出るときは以下の状態にして出ろと言われる:
  • 床はコンクリートむき出し
  • 壁は白く塗ってあること
  • 天井も白く塗ってあること
  • 壁に開けた穴は埋めること
まぁ、入った時と同じにしろと言われる。ただ、僕の場合は多少特殊で、入った時は「天井が白ければよい」という条件だったんだけど、途中で大家が変わったので「壁も白くしろ」が追加された。なので、受け取った時は青い壁とか、トイレに模様とかあったんだけど、それらを全て白く塗りつぶせという話になった。納得が行かないが、まぁしょうがない。

偶然にも、新しい居住者が入れ替わりで入ることになりかつその人がフローリング、冷蔵庫、洗濯機、オーブン、ベッドフレームを引き取ると言ったのでそれらの運び出し及び廃棄をする必要がなくなったのは幸運だったのだろう。その人にとってもそれらが無料で手に入るのは悪くない条件だと思う。多少汚れてたりしても…(余談だが、フローリングはアパートが広いこともあって総額で2000ユーロ以上かかってたりする。)

新居の鍵の受け渡しから退去までが一週間しかなく、その間に荷出しとかもあったので、非常に疲れる週であった。連日23時くらいまで運び出しと清掃等を行っていたのだが、22時くらいまでは明るいという非常に幸運な時期に引っ越ししたとも言える。これが冬だったら暗闇の中いろいろやることになっていた。

どうでもいいのだが、敷金が帰ってくるまでに2ヶ月かかるってどういうことなんだろう?どう考えても時間かけ過ぎだと思うだが?

2017-01-31

一移民として

オランダに移住してそろそろ8年になる。移民の定義的(Wikipediaが正しいかは知らんが)には移民で問題ないだろう。

大統領令

さて、一移民として最近ニュースサイトから目が離せないでいる。もちろん今を賑わす時の人、第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏関係のニュースである。先日あった特定7カ国籍を持つ人のアメリカ入国拒否には大きな衝撃を与えられた。
なぜこのニュースが大きな衝撃になるのか疑問に思うかもしれない。ニュースサイトの論調はともかくとして、傍目から見ればテロリストの抑止にも見えなくない(それにしても、ビザを持っているのに入国できないという事実があったことには目を瞑る必要はあるのだが…)。一移民の視点、少なくとも僕個人の視点、から見ればこれは移民排斥の第一歩に写った。

トランプ氏は就任式の際に「アメリカ第一」と唱えている。
それと同時に大統領選挙の際のスピーチにいくつか人種差別的な発言もある。
これらのニュースから導き出された僕個人が描くトランプ像は白人アメリカ主義者というものになっている。

この「アメリカ第一」と個人的なトランプ像から、先日の大統領令はある種の試金石的な位置づけにあるのではないかと思っている。つまり、テロリスト排除という錦の御旗を掲げることでどれくらい潜在的な人種または宗教差別を隠せるか。そこから発展させて最終的には白人主義に持っていく道筋を建てようとしたのではないか。

ここまで来ると偏執病ではないかと思わなくもないが、過去にナチが存在したという事実もある。あまり考えたくないが歴史は繰り返されるものであるのであれば、ナチズムが再び起きることもありえなくない。

対岸の火事?

事件はアメリカで起きているのだ、オランダに住む僕にはあまり関係ないのではないか?と思わなくもない。っが、意外にも周りのオランダ人(国籍的に、人種的には違う)的にはトランプの大統領令を歓迎する人もいる。難民に関して言えば、ヨーロッパも難民問題に悩まされている。隣国のドイツからは難民関係の事件が絶え間なく流れてくる。
また、割と多数(少なくとも僕の周り)のオランダ人は「中東からくるイスラム系移民は全てテロリスト」と誇張を含むとはいえそれなりに真剣に言っている。

中東移民全テロリスト発言も井戸端会議で話されている程度であればまだ可愛げもあるかもしれない。しかし、それを掲げる政治家がいるとなれば話は多少違ってくる。

Geert Wildersはオランダの反イスラム主義政治家である。現状のところ反イスラム主義だけではあるが、いつ移民排斥になるかは検討がつかない。実際、彼はヨーロッパの難民受け入れ体制に反対している。(もっとも難民の多くはイスラム系なので難民の受け入れに反対なのかは判断が難しいところではあるが…)
また、彼が率いるPVV(Partij Voor de Vrijheid、訳:自由党)は2009年に議席数を150議席中32議席と大きく伸ばしている。(この年はちょうどオランダに来た年で、極右の政党が大幅に議席数を伸ばしたこのニュースはオランダに住むことを不安にさせられた。) 議席を伸ばしたということは、少なくない数のオランダ人が彼の政策に賛同しているということである。それが、反イスラム主義なのか、別の政策に大してなのかはわからないが、賛同者にとって反イスラム主義は問題にならないとも言える。

まとめ

自国を離れていると、こういうニュースには常に戦慄させられる。いつか自分がその対象になる可能性があるからだ。トランプ大統領政権下で何が起きるのか見てみたいという好奇心と、とっとと彼を引きずり下ろして心に平穏を与えてほしいという相反する2つの感情がせめぎ合っている気がする。

2016-06-23

価値観の違い

立場が違えば価値観は当然違う。良い悪いという話ではなく、そういうものだと思っている。一時間半に及ぶ最終面接(といって良いのかあれ?)でふと思ったこととをつらつら書いてみる。

現在絶賛転職活動中の僕は今週に1回(今日終わった)、来週に2回とえらい密度で面接が組まれている。別にここまで積極的にするつもりはなかったんだけどタイミング的にこうなった、正直辛い。っで、今日あった最終面接はその会社のオーナーとだったんだけど、なかなか面白い意見だなぁと思った。曰く
  • その会社で絶対働きたいという熱意がいる
    • 会社名のタトゥーをいれるくらいとか
    • 40時間越えて働いても残業代請求しないとか
  • 金が欲しい開発者ならGoogleにでも行け
    • 熱意があるやつが欲しいそうな
  • 給料が高すぎるとよくないから(全社員共通の)上限がある
    • ちなみに上限はAmazonのオファーより1万5千ユーロほど低かった
    • そして上限を上げるつもりはないらしい(といわれた)
  • オファーを比較して自分の市場価値を探るのは好きではない
    • 自分もやってたけど意味無いってさ
    • 比較せずさっさと受けろという意味だとは思うけど
経営者の視点というか、これだけ見るとブラック企業(違法企業)にしか見えないが、条件自体はそこまで悪くない。ただ、3年で給料の上限にぶちあたる可能性(4%の昇給があったとして)があるのでよくもない。面白い話として、その会社の社員の一人は週末にプログラミングの講師をしているそうだ。っで、もし給料が今の倍、もしくはGoogleに準ずるレベルだったらその彼は週末を遊んで過ごすだろう、とも。個人的にこの話で何を説得したかはさっぱり分からないけど、僕の意見としては:
  • 副業をしなければいけないほど給料が安い
  • そうでないのなら、Google並みの給料もらってもやってると思う
というもの。言わなかったけど。面白い意見だなぁと思ったけど、個人的には萎える意見の類ではある。

もう一つ別に引っかかったのは、「半年もすれば会社で一番の開発者になれる可能性がある」というもの。職場で勉強しようとかそういう気持ちはないんだけど、お山の大将になるつもりもなくて、「全力で追いかけても追いつけない」くらいの人がいる職場の方がいいんだけどなぁ、とか。たった一文の中で矛盾する二つの意見があるというのは置いておいて。同じ条件なら後者を選ぶという程度ではあるが。最先端を常に追いかけてるテック企業といってる割には、僕程度が半年で頂点に立てるレベルというのも今一矛盾しているような。

ここからは個人的な被雇用者としてあり方なんだけど:
  • 労働を提供する対価を雇用者に求めている
  • 仕事のやりがいと称して対価を下げる行為を嫌っている
  • 対価に勝る評価方法はない
  • 僕の労働をより評価してくれる雇用者に容易に移る
要するに、金ですよ。日本で働くことはすごく辛かったけど、一つだけ同意した言葉が今でもある。それが「金に勝る評価方法ない」というもの。どれだけ口で感謝されてもそれでは生きていけないのですよ、ワ○ミの社員ではないんで。もちろん、僕は僕とて市場価値を上げるように努力しているつもりではいるが。まぁ、プログラム書くこと(もしくはそれに関わること、論文読むとか)=趣味なので努力とは違う気もしないでもないが(それだけでは年齢的にも頭打ちな感じがしないでもないところが辛いところ、かといってこれという何かもないけど)。

会社自体は創業20何年だけどオーナーが変わったのが去年らしく、どうにもスタートアップ的なのか体育会系的なのか分からないが妙にこう会社に尽くす人が欲しい的な雰囲気を前面に押し出す感があった(体育会系じゃないスタートアップに失礼か?)。来週までに辞意を今の会社に告げないと開始時期が9月になるという時期でもあるので、オファー出したら即日もしくは週末を挟んでの月曜日に返事が欲しいとか(流石にもう少し待ってもらうことになったけど)すごい勢いで急かされた感もある。

来週の面接の出来次第かなぁ。条件自体は今より多少上がるし。

絶賛転職活動中なので興味があれば声をかけていただけると嬉しいです。オランダでの勤務もしくは完全リモートが絶対条件だけど。

2016-03-07

オランダの転職エージェント

Amazonのオファーを蹴ってしまった+収入を増やしたい(いろいろ要りようなのですよ)という思いから転職活動をしている。なんだかんだ(いろいろリスクはあるが)で手っ取り早く収入を増やすならよりよい条件の職場に行くのが早い。そうはいっても、あまりがつがつ転職活動をするというつもりもなく、いい条件の職があったらという感じでゆる~くやっているのではあるが。

オランダに限らず転職は3種類くらいパターンがあると思う。
  • 自分で探す
  • 向こうから声をかけられる
  • エージェント経由
二つ目と三つ目は同じかもしれないが、あえて分けている。正直エージェントを使うのは好きではないのだが(理由は後述する)、今回は会社がLeidenにあるということでなんとなく面接することにした。オランダで転職エージェント経由で転職活動するのは大体以下のような流れになる。
  1. エージェントから連絡がくる
  2. 先方との面接日時を決める
    1. 面接
  3. エージェント経由でフィードバックを受け取る
  4. 採用、不採用が決まるまで2-3までを繰り返す
2-3のループは大体2回、多くても3回という感じ。その合間辺りで希望する年収(もしくは月収)を聞かれる。

さて、これだけならわざわざブログの記事にすることもないのだが、ちょっと頭にきたことがあったりして吐き出しを兼ねて適当にエージェントを使うのが嫌いな理由を書いていく。

【転職理由】
大抵のエージェントは、なんでこの会社にいきたいか、みたいな事を質問してくる。ついでになんで転職するのかとか。一度素直に「金」と答えたら、「それじゃだめだ」みたいなことを言われたことがある。仕事内容なんてお前らが言ってることと一致したことねえんだよ!転職理由なんて金払いがよければそれで十分だ!僕にとって「やりがい」とかは副次的であって、主目的は「金」だよ!「やりがい」で腹は膨れないっつーの!

【希望収入】
少なくともオランダでこれを聞かれるときには、セットで現在の収入も答える必要がある。ここで、現在の収入を真面目に答えると損をするので必ず月収なら500ユーロは多く答えておくとよい(経験談)。
転職するのであれば、よほど今の会社から逃げたいとかを除いて、収入が上がることを期待したいものである。よくも悪くも転職にはリスクが伴うし(ペンションとか、職歴とか)。っで、現在の収入より月500ユーロ多くもらえるのを希望すると、「500ユーロも増やせると思うの?」とか「現在の収入からみて妥当なところを探す」とか言われることがある(3分の2のの確立)。ぶっちゃけ、これを言われたら萎える(萎えた、今日)。Nettで300ユーロ増やすのがそんなに悪ですか?あの手この手使って最低ラインを下げようとしてますよね?ぶっちゃっけ月100ユーロ増える程度では職変えないぜ、普通。お前らの交渉能力の低さを棚に上げてこっちにばかり妥協点を押し付けんな!あんまり声を荒げるとか、大人気なく喧嘩する気もないので、希望額に届かなかったら容赦なく辞退するだけですよ。

【自己矛盾】
今の会社もエージェント経由だったんだけど、どうも同じ会社っぽいんだよね。当時(一年前だが)の担当(今の担当の上司らしい)は、この会社に採用された人は長く続けてるからこの会社はいい会社だ、みたいなこと言ってたんだけどねぇ。まぁ、人売り人買いの会社なんて早々に転職させて金儲けしてるんだから当然なのかもしれないけど、この節操のなさにはこっちもびっくりですよ。

【恩着せがましい】
「この会社に他の人を送るのストップしてる」というのは彼らの殺し文句である。そっちの事情は知ったことではないのだよ。それで恩を売って、決まった際に「これだけやったんだから給料が低くても転職しろ」みたいな態度に出られてはたまらない。お前らは仕事、こっちはリスクを負う、恩も義理もない。ビジネスでやってるのに、人情を人質に取ろうとするのに反吐がでる。多少の害には目をつぶれってか?ふざけんな!

適当に書きなぐってしまった。使えそうなら使うくらいの立場でいた方がいいということ。変に義理立てしたり、向こうの意味不明な言論に左右されないというのが大事である。あぁ、腹立った。

2016-01-05

オリボルンの作り方

毎年大晦日になるとNaverから昔オランダに来る前に書いたレシピにいくらかアクセスがある。このレシピ間違ってはいないんだけど正確にはオリボルンではないので(appelbollenという亜種)、もう一回書いておくことにする。オランダではオリボレン用の粉があって、混ぜて寝かせて揚げるだけなんだけど(ホットケーキミックスみたいなもんだ)それだと日本では作れないので、インスタント粉は使わない方向で。

材料(20個分)
  • 小麦粉 300g
  • 牛乳 250ml
  • ドライイースト 7g
  • 砂糖 1tbsp (15g)
  • 卵 1個
作り方
  • 上記の材料を混ぜる
    • しっかり混ぜると、出来上がりがもちもちする
    • 軽く混ぜるとさくっとする
  • 生地を1時間寝かせる(2倍程度に膨らむまで待つ)
  • 油(材料外)を180度に熱する
  •  スプーン(大)を二つ使って一口大程度の生地を掬い上げ、丸めてから揚げる。
    • イーストが入っているので膨らむ
    • あまり大きくするとできあがりが巨大になるので注意
  • 焦げないように注意しつつ、全体的にこんがり揚げる。
  • 竹串をさして何も付かなければ出来上がり
食べ方
出来立てが一番美味しいのは基本。どんな風に食べてもいいけど、オランダでは大量の粉砂糖をまぶして食べるのが一般的。オリボルン自体はあまり甘くないので粉砂糖等で甘さを補う感じ。オランダでは年越しの際に食べられることもあり、冬のお菓子的な扱いになっている。実際、夏が終わるとオリボルンの屋台(?)がそこかしこに現れる。

慣れてきたら砂糖を増やしたり、レーズンを入れたりしても(krentenbollenと呼ばれる)よい。

2015-05-14

オランダで働くということ

妹からWhat's Appでオランダの労働環境的なものの質問が来て、「これはブログのネタになる」と思ったのでまとめてみることにする。法律的なことは詳しくないし、あくまで僕の経験+聞いた内容なので正確性は低いと思ってもらえるとありがたい。断定的な言葉を使っているが後ろに「と思う」とか「のはず」とかを捕捉してもらいたい。

雇用形態


オランダでは基本的に「無期限契約」か「期限付き契約」しかない。どちらも扱いは正社員という扱いになるが、後者は期限がくると契約更新がある。僕は最初の会社は「一年契約」の後に「無期限契約」になった。当然だが、ずっと「一年契約」が続くかもしれないし、契約を打ち切られるかもしれない。また、オランダでは基本的によほどのことがない限り解雇はない(あるけど、かなりの金額を労働者に払う)ので、「無期限契約」であれば懲戒免職を除き職にあぶれる心配はないとも言える。

労働時間も変更できる。基本的には週40時間だが、働き方によっては週36時間とかも可能。もちろん減らした時間分の給料は減額され、有給の日数は減ることになるがペンションプランとかに変更はない。

ちなみに、日本で言うアルバイトは存在せず、学生が行う仕事も普通に有給及びペンションプラン(25歳以上は加入必須)とかあるらしい。こういった仕事は大抵「0時間契約」になり、働いた時間分だけ給料が支払われるそうだ。

待遇


上でも述べたが、雇用契約の違いによる待遇の差というのはない。日本のパートやアルバイトのように福利厚生が一切ない雇用契約というものも基本的にはない。ただし、家族手当等の基本給を上げずに額面を挙げるとうの小細工も存在しないので、下記に述べる理由もあり、契約で決まった給料以上の給料はもらえない。ベースアップは会社にもよるが、基本は年に一回。当然だが業績の悪い年はない。

手当てではないが、交通費は基本出る。会社によっては健康保険料も出る。月に€150くらいかかるので出ると結構でかい。コーヒー、お茶は基本無料。昼食もある場合もあるが、こちらは有料になる(今の会社は仕組みがよく分からないので払ってるかは疑問だが・・・)。当然だが外に食べに行ってもよいし、弁当持参してもよい。

ちなみに、高い高いといわれている税金だが、引かれる額は大体3割である。Expatだと30%ルールというのがある。これは額面の30%には税金がかからない(丸々もらえる)というもの。残念ながら僕には適用されないので縁のない話。国外からの優秀な労働者に与えるものなので、パートナービザには適用されないのである。

働き方


基本残業はない。有給は3週間まとめて取るとか普通。戻ってきたときに仕事が山積みということも基本ない。その人のポジションによるが。2社しか働いたことないので、一般的ではないかもしれないが、金曜の夜は会社がビールを振舞ったりする(ただ酒が飲める)。

所謂「上司と飲みに行く」とか「強制参加慰安旅行」とかもない。あるけど、当然自由意志で断ることもできる。別に断ったからといって雰囲気が悪くなることもない。

人によっては副業を持つことも可能。例えば本業で8時-17時まで働いて19時-21時まで別の仕事とかもある。会社既定で禁止していることもあるので注意が必要ではある。僕の場合は決められた8時間を会社のフルにコミットできれば別に副業してもいいという話だったので、雇用契約を結ぶ前に確認した方がいい。

個人的な意見だが、日本で働いていたときより100倍は楽である。いろんな面で。

転職


これは僕自身も日本で経験したことはないのだが、職場を変えると「昨日の味方は今日の敵」になることが日本ではあるらしい。そんなものはない。そもそも、職を転々とする人が多いので(コの業界だからかもしれないが)毎回敵を作っていては身が持たないし、次は顧客として会う可能性もかなりあるのでそんなあほなことはしない。

転職自体は「新卒主義」とか全然ないのでいろいろ楽。周りを見渡しても大体転職組。


隣の芝なので青く見えるかもしれないが、個人的な意見としては労働環境だけを見れば青いと思う。まぁ、僕が日本で働いた会社がそんなによくなかっただけという話もあるかもしれないが。

2015-01-23

味園ユニバース(La La La at Rock Bottom)

ロッテルダムでやっている国際映画フェスティバルで日本語の映画がやるということで、同僚(もうすぐ元になるが)と映画を見に行った。詳細はこちら(オランダ語):味園ユニバース(La La La at Rock Bottom)

以下はネタばれを含むので見てない方、これから見ようと思っている方は読まない方がいいかも。

2014-01-20

風車の中

ライデンにはオランダ最古(だったはず)の風車があるのだが、長年外から眺めるだけで中に入ったことはなかった。先日偶然にも開いていたので(もちろん有料だけど)、せっかくだと思い中に入ってみた。

とりあえず、写真
展望台(?)から臨むライデンの街並み(一眼レフとかだともう少しワイドに取れて様になった気はするが気にしないw)

展望台から取った風車部分。

今は使われていない粉引き(?)

その2

信じられるか?これ風車の中なんだぜ?

立派なもんだろう?

正直自分のアパートよりはるかに豪華で泣けるw

 さすがにキッチンは時代を感じさせる。

ちなみに、風車自体は1802年に建築されたものらしいく、結構オーナーが転々と(多分子孫だと思うけど)していた。内装はおそらく当時、もしくは最終所有者が手放した状態のままだと思われる。まぁ、さすがに電気と水道は近年のものだと思うけど。写真は一階部分の居住区で2階以降は博物館になっていた。まぁ、これ自体が博物館みたいなものだが。

大人4ユーロと多少高めな入場料ではあったが、割と満足できると思う。機会があればぜひその目で確かめてほしい。

2012-11-18

Hoge VeluweとKröller Möller美術館

Meetupのイベントで行ってきた。Utrecht以東に行くのは実はこれがはじめて。Adventureはたどり着く前から始まっているのである。(MeetupのグループがAdventureを冠している)

ま、何はともあれ写真。僕の気力が続く限り撮った。加工するのが面倒だったからファイルが巨大だw
Utrecht Central。いつきても代わり映えはしない。そしてトラブルが多いというイメージの駅。(実際帰りはLeidenへの直通がなかった・・・orz)

ハイキング開始。きれいな丘だろ?これでもオランダなんだぜ。

もう少し傾斜があれば軽く山登りな気分。

オランダとは思えない風景の一つ。

森の中を進む。

森が終わると今度はサバンナw

あたり一面まっ平ら。ま、やっぱりオランダだよね。

微妙にこの風景はSaskatchewanとかManitobaを思い出す。何もない平らな風景。

3時間に及ぶハイキングの後、小さなレストランに到着。あの小屋みたいなのがレストラン。

ここからはKröller Möller美術館の中。これは正確にはその庭。

途中で見つけた何かしら。これの裏に、三段腹をモチーフにした何かがあったけど、写真取り忘れたw

木漏れ日が差してる絵って好きなんだよね。 ま、iPhoneのカメラではこの程度が限界だけど。

芸術家の考えることは一般人には理解できないけど、これはひときわ、なんぞこれw?だった。

改装中の部屋にあった絵。

本物(だと思う)のゴッホの絵。この美術館はゴッホのコレクションがオランダで2番目に多いらしい。一番はアムステルダムのゴッホ美術館だと思う。

ありがたや~w

自分が写りまくりw合わせ鏡があって、どれくらい光が届くんだろうと気になって撮った。

夜の帳が下りようとしている中、正門まで2kmのウォーキング。10分後にはえらい暗くなっていた。

帰り道はUtrechtからLeidenへの電車がなかったので、Den Haag経由で帰る必要があったがまぁ無事に帰宅。3時間+30分のウォーキングで足が痛いw
正直、オランダにこんなところがあるんだ、と感動した一日だった。そして、山っぽいところを歩いているときに、あぁ、やっぱり自分は山の方が好きなんだなぁと実感した。

2012-09-10

Open Monumentendag@Haarlem

I actually didn't know what open monumentendag was. But I went there.

This was meetup stuff and originally it was Utrecht however organiser had just heard that most of the monuments were closed on Saturday so he changed it to Haarlem. Well, I've never been to Haarlem before (even though I've been living here for 3 and half years already!) so there was no reason not to go;)

 Central square? I don't know the place name. The sun glasses guy was the organiser.

 Inside of the city hall (if I following the explanation correctly...)

 They have a huge draw.

 Inside of the church which was on the first photo. Male choir was there. They were pretty good.

Should be a pipe organ. But I also saw a much smaller one, so this might not be the one.

Yes, as you already know I'm not a good photographer, so the photos are that's it.

Then we went through the city and into some museums. It was quit interesting to me. The city itself was totally different from other cities such as Leiden, Amsterdam or the Hague. (I don't know much about Rotterdam even though I work there:P)

2012-07-16

Muiden and Pampus

Be activeの第2弾。(要はmeetupに行っただけとも言うが)、Daytripに行ってきた。
場所はAmsterdamからバスで20分くらいのMuidenとそこから更にボートに乗って15分くらいのところにある要塞跡地Pampus。

Muidenは古い感じのオランダの町並みを残した港町ちっくな場所。要塞跡地Pampusは元はアムステルダムに運河が開通する前に物資を経由させるための人工島だったらしい(ガイドの兄ちゃんは英語が堪能じゃなかったのでちと理解できなんだ)。

以下は写真。
旅の始まりは、アヒルの親子から(関係はない)

Pampusに行くためのボートを待つ

 船乗り場の近くにあった城。待ち時間30分を潰すために17.50ユーロ払う気にはなれず、中には入っていない。

目的地のPampus。iPhoneのカメラでは・・・

門構え?

この辺りで僕の写真を撮ろうという情熱が尽きた(早

夕食もMuidenで食べて帰る。レストランはいいけど選ぶものがなかった感じ。

どうでもいい話。
同じ英語でもスコットランドとイングランドではアクセントが違うのだが、発声の仕方まで違うとは知らなかった。(聞いたわけではないのだが)。イングランド出身の女声はすごく鼻に息が通っていた感じ。合唱で言えばこもる声ってやつ?よく言えば響きがあるけど、芯がない感じのあれ。逆にスコットランド出身の人は通る声というか、そんな感じ。

どうでもいい話その2。
スウェーデン出身の人がいたのだが、スウェーデンをスイスと勘違いしてドイツ語を話す国だと思っていた自分。意味不明である。どっちもSWで始まるからきっとそんな勘違い(恥

どうでもいい話その3。
日本人名前は聞き取り難いらしい。きっと音が3つもあるからだろうけど。自己紹介をするたびに聞きなおされた。

2012-04-09

2e paasdag

標題はオランダ語。意味は2nd Easter day。

今日はイースターの二日目。正直イースターがなんだか分かってはいないのだが(キリスト教の何かだということは知っている)、オランダでは今日は休日になる。
だから何ということはないのだが、何をしていいのか分からないくらい暇。PKCS#12周りのコードは会社に全部置いてあるので何もできない。(仕事でP12ファイルの中身確認に使っているので。ついでに、P12ファイルなんて手元にない)。

天気も悪いし、どうしたものかね・・・

2011-11-27

日本のIT企業とオランダのIT企業の比較

slashdot.jpにこんなのがあった。
日本人プログラマーについての記事が Hacker News で話題になった
元ネタはこっち(英語)
Force Multipliers and Japanese Programmers

要約すると、日本企業は新しいフレームワークを使うことを極端に嫌がるため、生産性を落としているというものだ。
僕が日本のIT企業で働いた経験は(多く見積もっても)4年半なのであまり本質を捉え切れてないかもしれないが、大まかにそうだなぁと思うところが多々あった。スラッシュドットのコメント蘭は特に的を射ていた感がある。
それにプラスしてではないが、自分が感じたオランダ企業との比較をちょっと書いてみようと思う。一つしか知らないのであまり参考にはならないが。

納期を極端に重要視する
日本で働いていた際にどう考えても無理だろうという納期があったが、いわゆるデスマでなんとかした経験がある。その際にプロジェクトマネージャーに「どう考えても間に合わない再スケジュールしてくれ」と頼んだのだが、答えは当然「無理!」だった。
逆にオランダではその辺は割りと柔軟でこちらからあらかじめアラートを挙げると、優先順位の付け直しをしてクライアントとスケジュール調整をしてくれる。

自社製のフレームワークに極端にこだわる
まぁ、これは上記のブログでも言及されていたが、日本では割と元請けのフレームワークの使用を強制される。そのフレームワークが「実際に生産性を向上させるもの」ならいいのだが、4年半(開発者としては2年半)の間にそのような優れたものを見たことがない。おおよそ、「素直にhibernate使えよ」とか(当時なら)「素直にstruts使えよ」というようなものが主だった。個人的にこれらのフレームワークが好きではないのだが(特にspring)、確かに車輪の再開発をする必要がないのでビジネスロジックに集中できる。また、一度これらのフレームワークを習得してしまえば別のプロジェクトでも使えるので習得期間という初期コストを抑えられる。でも、○○社謹製△△フレームワークなんての物の習得がプロジェクト毎に入るんだよね。大抵上記のフレームワークの劣化版かつAPI互換性なしで。まぁ、その期間なにもしなくても金が入るから偽装派遣屋さんには美味しいかもしれないけど。

ユニットテストの概念がない、その為リファクタリングが非常に困難
この辺は今はよく知らないけど、僕が働いていたときはテストといえばテストケースの仕様書があって、人間が手でデータを揃えて都度エビデンスの作成。仕様変更もしくは不具合修正があればやり直し。これが結合テストですらなく単体テストレベルだったから涙が出そうだった。
(じゃあ今テスト駆動でやってるかといえばそうでもないのだが・・・)

PG->SE->PM以外のキャリアパスがない
個人的にはこれは結構問題だと思ってて、それぞれ全然違うものなのにあたかも順当なキャリアパスのように扱っている。例えば日本の求人を見ると、「PG->SEへと着実なスキルアップ」なんて殺し文句をそれこそほぼすべてのSIerの求人でみる。SEというポジションが最早なんなのか分からなくなったけど、SEの先にPMがあるなら、PG->PMになるはずだ。PMってプロジェクトマネージャの略なのでスケジュール管理とクライアントとのミーティングがメインタスクになる。
そうなりたいならいいけど、プログラマからそこに行く道って、大工が保険の営業になるくらい違うと思うのだが、どうしてそれがデフォルトなんだろう?(理由は次の問題で)

PMが最も単価の高い高級職
上も問題の答えだと思う。企業は単価の高い人間を売りたい(IT企業の多くが2次請け=人売りだと仮定)ので、単価の安いPGよりも単価の高いSE、PMを元請けに売りたいわけだ。
でも、これってすごく間違っていて、技術の高いプログラマが育たない、もしくは育っても開発に携わらないということになる。
これはモチベーションの問題だが、PGの単価が安いってことは、がんばっても給料安いのでやる気もでんわね。

思い出せただけでこれだけか。そもそも、文学部出身がPGになるってので間違ってる気がするけど。如何にIT業界(SIerか?)の求める人材がコミュニケーションスキルに偏ってるか分かるところか。

2011-09-29

9月が終わる

10月3日はライデンの80年戦争終了記念日(だよな・・・?)
毎年この時期になると街はお祭り準備でバスやらの公共交通機関が半分麻痺状態になる。まぁ、職場はロッテルダムなのでライデンのバスはあんまり使わないんだけど。

今年で3度目。もう少しで今年も終わり。う~ん、一年は短い。もっといろいろやりたかったんだけどなぁという気もしているが、あと2ヶ月でどこまでできるか?

なんとなくお祭り前夜をみて思った。

2011-09-17

日本人がオランダに長く居すぎてしまったと感じるとき その2

調子にのってというかふと思いついたのでその2。
  1. 財布の中に20ユーロ入っていればOKと思うとき
  2. 雨が降っても傘をささないとき
  3. ビデオレンタル屋でAVがワゴンで売られていてもなんとも思わないとき
  4. etos(日本で言う杉薬局みたいなの)に大人の玩具が置いてあってもなんとも思わないとき
相変わらず思いつかなかった。解説が必要なのはは1かな?
ATMカードがあれば大抵の場所で支払いOKなので、そんなに持ち歩かなくてもいいんです。英語はDebitだったかな?オランダではPINっていいます。

いきなり雨に降られて濡れ鼠になりつつビデオレンタル屋にいったのでふと思いついた。AVはマジでワゴンで売られてます(普通の本屋にもあるという)。でもレンタル用のコーナーは一応分けられてる不思議。

2011-09-04

スペアリブ食べ放題

Grouponで(ずいぶん前に)キューポン買っていたのについに行ってきた。アムステルダムに行くのが今まで億劫だったというのがおもな原因だ。
予約が6時で、5時半にアムスに到着。トラムにのって目的地周辺へ。っで、ここからが問題で、目的地の通りはあるのにその番号がない。どうなってるんだ?と思いながら散策。っが、見つからない。
そうこうする間に6時。しゃーないと思い道を聞きつつ探す。この通りなぜか2本あって、トラムから見える一本目とその裏にもう一本。当然裏の方。見つかるかよ!
店自体は普通のレストラン。アルゼンチン料理のはずだが、なぜかインド人っぽい人が経営。よくある話ではあるが。店員さんは非常にいい人だった。
キューポンにはマグロのステーキ、鮭のステーキ、チキンステーキかスペアリブ2時間食べ放題を選べるとある。ので僕はマグロのステーキで、彼女がスペアリブを注文。1切れもやらんと息巻いていたなぁ・・・
出てきた料理。
マグロのステーキ
付け合せのポテト
本丸スペアリブ
でかかった。マグロもきっと400gくらいはあっただろう。スペアリブが3つって。
えぇ、2つほど僕が食べましたよ。何時の間にやら皿に乗ってるんだもん!!
結局食べ放題なのにお代わりせずでした。
どうでもいいが、えらい痩せてる黒人の女の子(高校生くらいに見えた)が普通に4つめを頼んでいたのにびっくりした。あの体のどこに入るんだろう?

2011-08-16

母が訪ねてきていた

ということで、先週の木曜日から1週間弱(6日)と短いがちょっと遅めの夏休みを取っていた。
(1週間弱で短いというのはヨーロッパ感覚です。休暇は2週間から!!)

だからといって母は去年既に訪れているのでいわゆる、とりあえず行っておけという場所は既に訪問している。なので今回は週末3日間はドイツに行ってきた。
ドイツはデュッセルドルフという人口59万人の都市。市街地だけなら1日あれば周れる。観光バス、観光フェリーもある。とりあえず、バスとフェリーは乗っておいて、市街地+日本人地区を周る。
デュッセルドルフの街は第二次大戦後、日本の各企業が欧州の貿易拠点に選んだらしく、一つの通りが丸ごと日本人地区になっている。いわゆるチャイナタウンの小規模バージョンみたいな感じ。ここでは日本語しか話せないおっさんがパン屋やってた。(いや、ドイツ語も話せるのかもしれんが、日本語だけで対応された)
まぁ、ここだけにいてもしょうがないので、アルトシュタット(Altstadt)に行く。どうでもいいが、ホテルの受付で案内を聞いたときに「old city」って言われてなんだろうと思っていたのだが、Altstadtの直訳がそれだった。
カフェがひしめき合ってるイメージでそこらじゅうにスポーツカフェ(バーか?)があった。どうもサッカーの試合があったらしく、どこも混んでいて人多すぎ状態に。適当にお茶して、フェリーの時間を待つことに。
(写真撮っておけばよかったかなぁ)
っで、フェリーの時間なので乗る。ちなみにフェリーはいまいちだった・・・行く方はバスだけの方がいいと思う。

観光バスはいわゆるHop On Hop Offバスなので適当に乗って適当に降りれる。でも、降りずに一周。ガイド音声に日本語もあるのだが、なぜか途切れ途切れになっていまいち分かりづらかった。話が飛ぶ感じ。「ここ、デュッセルドルフではアルトビールが・・・さてここでデュッセルドルフの歴史を振り返ってみましょう」みたいなの。多分、バスの運ちゃんがドイツ語の音声ベースで切り替えてるとみた。

特に「ドイツ!!」って感じのものはあんまり感じず、普通の街って感じ。少し外れまで行けば城とかあったみたいだけど、そこまでは周れず。
アルトシュタットだけでもいい感じなんだけど、ヨーロッパ中こんな感じだから割と飽き気味^^;
さすがに2泊3日(正味1日半)ではきついか。

余談だけど、ドイツのホテルでみた英語が微妙というか割りとおかしい部分が多々あった。あと、Test your English Freeなんてうたってる英会話の学校もあった。ドイツ人でも英語は苦手なのかもしれない。

ここからはちょっとだけオランダの話。
ドイツに行く前にZaanse schansというオランダの昔ながらの風車とかチーズとかを再現(?)している街に行ってきた。無料の明治村みたいな感じ(名古屋近郊の人しか知らんか)。
普通に人が住んでて、古い風車使って仕事してたり、伝統的なチーズの運び方したと意外と面白かった。キンデルダイクは(実は)行ったことないけど、ここも風車を見るならお勧め。

眠くて頭がまわらないから文章の構成がおかしいが、まぁいいか。