Syntax highlighter

2012-09-02

続 exportされた変数

一つ前の記事で、実行時エラーにしていたがえいやっとコンパイル時エラーにすることにした。

Sagittariusではライブラリも(実は)First class object(訳語忘れた)で、普通のR6RS処理系がするようなライブラリをrenameしてごにょごにょということは(いい悪いは別にして)行わない。 マクロ展開フェーズというものもなく、全てコンパイル時に解決している。これは、マクロ展開器とコンパイラで定義が被るのが嫌だったので。似たようなコードがそこかしこに出てくるのが我慢ならなかった。

本題に戻る。なので、ライブラリが別であれば、識別子は被っても問題ない。lookup(訳語知らない)時にimportされているものを調べて合致したものを返しているだけなので。なので再定義されても、参照される先が変わるだけ。正直特に必要性を感じていなかったし、今では面倒になっただけかも感があるのだが、規格に準拠するのもポータブルなコードを書くのには欠かせない部分だろうと重い腰を上げた感じ。

どう実装したか?
実は非常に簡単で、グローバルに値を定義できる構文と値を変更できる構文ってSchemeでは合計で3つしかない(よね?)。つまり、define、define-syntaxとset!の3つ。前2つは定義された値が同じライブラリ外で既に定義されていればエラーを投げる。set!は先に局所変数を探して、違ったら大域変数なので、その際にチェック。
問題だったのは、bootコードを生成するSchemeコードが再定義を前提で書かれていること。全部ライブラリ形式に書き換えてすっきりさせるというのもありだったのだが、面倒だったのでとりあえず再定義可能なモードを急遽入れて対応。ごにょごにょ黒魔法的な何かを使うよりはいいだろうと思う。そのうち書き直そう。

ちょっとした課題?
正直デフォルトで書き換え不可はあまりに面倒だなぁと思っているので、R6RSもしくはR7RSモードの際だけにするかもしれない。テストケースをコンバートしている際に思った。どうも僕はゆるい開発スタイルの方が好きらしい。

Shiroさんのコメントで何故R6RSが再定義を許さないかというのが非常に面白かった。既存の名前空間(モジュールシステム?)を実装していない処理系でもライブラリが持てるような考慮なんだろうか?psyntaxとか他の展開器(Andre van Tonderのしか知らないけど)ではlibraryも展開するようになってるし。

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