とりあえず分かっているところから潰していくべきだろうと思い、ライブラリのルックアップ用に確保してある部分を削ってみることにした。現状ではSagittariusはインポート時に全てのリネーム、プリフィックス等を解決して、それらをライブラリのバッファに確保している。その方が楽だったのと、たぶん高速だと思ったからである。っが、このバッファたとえば(rnrs)をインポートすると、リネームしてもしなくても全てのシンボルがalistとして保管されるという極めて燃費の悪い仕様になっている。
そこで、特に何も指定せずにインポートした際はバッファを作らないように変更してみて、どれくらいメモリ使用量が減るかを検証してみた。(まだ全部は動いてない・・・)
以下が
(import (rnrs))
だけ書いたスクリプトを流した結果。$ ./build/sash.exe -s -c test.scm ;; Statistics (*: main thread only): ;; GC: 5591040bytes heap, 11359562bytes allocated, 8 gc occurred $ sash -s -c test.scm ;; Statistics (*: main thread only): ;; GC: 5591040bytes heap, 10980426bytes allocated, 8 gc occurred $ ./build/sash.exe -s test.scm ;; Statistics (*: main thread only): ;; GC: 4190208bytes heap, 6942600bytes allocated, 7 gc occurred $ sash -s test.scm ;; Statistics (*: main thread only): ;; GC: 5591040bytes heap, 7885440bytes allocated, 6 gc occurred交互にキャッシュなし、キャッシュありで試している。キャッシュなしの場合はキャッシュを作成する必要があるのとかがあいまってあまり違いはない(むしろ変更後の方が多少悪い)。しかし、キャッシュがある場合を見ると、GC回数は増えているがヒープ、アロケートともに1MB程度減っている。
もちろん、今まで使っていた部分を削ったのだから減るのは当たり前なのだが、効果としてはそこまで大きくないような感じがする。ちなみに、(rnrs)をインポートすると20以上のライブラリがインポートされる。つまり、20以上のライブラリからバッファを削ったところで1MB程度しか抑えられないということだ。テストはおそらく合計で200以上のライブラリを作成することになるので、単純計算では10MB以上は消費量が抑えられる計算になるが、どうしたものだろうか。実行速度にどれくらいの影響があるかも見てからかな。
No comments:
Post a Comment