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Sagittariusバージョン0.2.4がリリースされました。このリリースからCommon Lisp風のリーダマクロが使えます。またR7RS(draft 5)をサポートしました。同ドラフトが要求している構文およびライブラリ(1部除く)をサポートしています。一部リーダが読み込むシンボルに違いがありますが、これはSagittariusがGauche風のキーワードをサポートしているためです。
修正された不具合
- GC周りの不具合が修正されました。これはBoehm GCのライブラリを静的リンクしていたため起きた不具合です。現在ではGCライブラリを動的リンクしています。
- define-with-keyがGauche風に動くよう改善されました。
- 正規表現リーダが[[:char-set:]]を正しく読まない不具合が修正されました。
- equal-hashが停止しない不具合が修正されました。
- equal?で作成されたハッシュテーブルがバイトベクタを格納できない問題が修正されました
- list->stringに文字列リストを渡してもエラーにならない不具合が修正されました。
- マクロ展開周りの不具合が修正されました。詳しくはプロジェクトページのIssue 7を参照してください。
- 3.1415|10といった仮数を指定している数字が読めるようになりました。ただし仮数は無視されます。
- quotient、moduloおよびremainderの第二引数に0を渡すとSIGSEGVが発生する問題が修正されました。
- 正規表現リーダが\0mnn、\xhh、\uhhhhおよび\Uhhhhhhhhが正しく読み込めなかった不具合が修正されました。
- (shorten)ライブラリが追加されました。lambdaを^と書けます。
- (scheme repl)以外のR7RSのライブラリが追加されました。
- JSONパーサライブラリ(json)が追加されました。Chicken Schemeからの移植です。
- Packratパーサライブラリ(packrat)が追加されました。Chicken Schemeからの移植です。
- string-splitが(sagittarius regex)ライブラリに追加されました。
- secure-randomが(crypto)ライブラリに追加されました。
- dolist、cond-list及びslicesが(util list)に追加されました。Gaucheからの移植です。
- cond-expandが組込構文になりました。
- define-libraryが組込構文として追加されました。R7RSのライブラリ構文です。
- include及びinclude-ciが組込構文として追加されました。R7RSライブラリ構文外でも使用可能です。
- #!fold-case及び#!no-fold-caseが追加されました。
- (crypto)ライブラリがドキュメント化されました。
- (math)ライブラリがドキュメント化されました。
- R7RSのサポートに関するドキュメントが追加されました。
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