SRFI-8は多値の束縛を扱う構文receiveを提供します。R5RSでは多値はcall-with-valuesでのみ規定されています*1。
まずは、call-with-valuesで書いたものを見てみましょう。
(call-with-values (lambda () (values 1 2 3)) (lambda (a b c) (+ a b c))) ;; => 6個人的にcall-with-valuesの可読性*2は低いと思っているのですが、receiveを使うと以下のように書けます。
(receive (a b c) (values 1 2 3) (+ a b c)) ;; => 6同様の処理が多少見やすく書けます。もちろん好みによりますが。記述量の面で見てもlambdaを書かない分少なくなります。
今回はSRFI-8を紹介しました。
*1:逆にR6RS以降ではlet-values及びlet*-valuesが標準で入ったのでこのSRFIの出番は終わったともいえるかもしれません。
*2:thunkとクロージャの両方を必要とする手続きなので、処理系によっては性能も落ちます。
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