Syntax highlighter

2013-08-01

Boehm GCとQNXとBB10と

いろいろ動くようになってきたので多少のメモを含めて。

BB10(Blackberry 10)上でSagittariusを動かせないだろうかというのはそれこそ発売当初くらいから考えていたりする(2月か?)。BB10はQNXをベース(というかOSはQNX)にしたデバイスなのでPOSIX準拠(なはず)。POSIXをサポートしてるんだし、いけるだろう程度にしか考えてなかったのだが、Boehm GCが鬼門であった。

Twitterでも呟いたのだが、Boehm GCの環境依存コードはよく言えば歴史を感じさせる継ぎ足しっぷり、悪く言えば全くもって嫌気がするレベルのコードである。QNX自体は結構歴史あるUNIX系OS(らしい)ので当然サポートされてるだろうなぁ、なんてあまっちょろいことを考えていたのだが、世の中そううまくいくわけはなかった。がっつりパッチを書きました。幸いだったのは、FreeBSD依存のコードとか、OpenBSD依存のコードが結構流用できたので最低限サポートしなければならない部分だけ書けばよかった点かな。最新のHEADはQNX用のBoehm GCのパッチが入ってたりする。できに自身はないので、本家に取り込んでもらおうということは考えていない。

元々はSagittariusのC APIを使って実装しようと思ったんだけど、RIMが提供するIDEでの設定が分からなかったのでbarファイルにsashごと全部放り込んでリモートREPLを立ち上げるというかなり強引な手を使って実現してたりする。ソケット通信なのでセキュリティ等々をもう少し考えないとまずいのだが(俺々証明書作ってTLSで通信するか?)、まぁそれはもう少し後にする。GUIのデザインは正直苦手なのと今一Widgetの融通が利かないのとで多少異常に満足のいかないものになっているのも愛嬌だろう・・・

とりあえず、実装詳細的なもの。
  • sashプロセスが立ち上がってもREPLサーバは立ち上がっていない
    • 回避するためにサーバが立ち上がったらマークファイル作るようにした
  • (exit)を実行するとプロセスごと死ぬ問題
    • 死んだことを検地して再起動を促すように
  • Qt側のソケットとプロセスの状態をQtのシグナル/スロットで監視
    • これ、便利なんだけど、スロット内で他のシグナルを起動するようなことすると意味不明のバグになる
      • 既に悩んだ
      • しかも、どれがシグナルを送るのか今一わからなかったりするしw
ふと思ったのだが、この手法(リモートREPL)で行けば他のモバイルで動かすのも簡単にいけるのではないかと妄想。

以下はTODO
  • 起動ポートを設定可能にしたい
    • 既に準備はしてある
  • 実行履歴があると便利だと思う
    • 外部に出す?
  • 実機で動かしてみたい
  • Blackberry Worldに登録
仕事で山ほどBB7(一つ前のモデル郡の総称)の実機を使ってるのに、BB10の実機はない現実。ここではまだ売ってないので買うという選択肢もないという(まだ北米だけか?もう欧州でも売ってる?買うつもりはないんだけどw)。ストレステストみたいなことはしてないので、Boehm GCがまともに動いてるのかは微妙なんだけど(多分動いてると思う)、気になってるのはシミュレータと実機ではCPUが違うこと。実機はARMなんだよね。CPU依存の部分は特に変更なかったと思うから大丈夫だとは思うけど・・・


ということで、だれかBB10ください(違

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