SRFI-31は再帰的評価のための特殊フォームrecです。正直それが何を意味しているのかよく分からないのですが、Rationaleにはこんなことが書いてあります。
- 単純で直感的かつ数学的記述に近い表記
- 一般的な再帰の許可
- 手続き的にならない
使い方は以下のようです。
(define F (rec (F N) ((rec (G K L) (if (zero? K) L (G (- K 1) (* K L)))) N 1)))上記はfactを定義しています。これがどれくらい数学的記法に近いかは門外漢の僕には分かりかねるのですが、見たところ単に名前付きlambdaを作っているようです。(実際named-lambdaという言葉がRationaleに出てきます。)
定義を見れば
rec
は単にletrec
に変換するマクロであることが分かります。
;; from reference implementation of this SRFI (define-syntax rec (syntax-rules () ((rec (NAME . VARIABLES) . BODY) (letrec ( (NAME (lambda VARIABLES . BODY)) ) NAME)) ((rec NAME EXPRESSION) (letrec ( (NAME EXPRESSION) ) NAME))))自分自身を参照するlambdaを束縛を作ることなく書く必要がある場合には便利かもしれません。
今回はSRFI-31を紹介しました。
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