2014-10-10

SRFI-34の紹介

(LISP Library 365参加エントリ)

SRFI-34はプログラムのための例外ハンドリングです。具体的にはwith-exception-handlerguardraiseです。

使い方はSRFIに山ほどあるのと、R6RS以降のSchemeでは標準になっているので、このSRFIと標準との定義の違いをあげます。
(call-with-current-continuation
 (lambda (k)
   (with-exception-handler (lambda (x)
                             (display "something went wrong")
                             (newline)
                             'dont-care)
     (lambda ()
       (+ 1 (raise 'an-error))))))
上記の動作はR6RSではエラーとして定義されていますが、このSRFIでは未定義です。これは例外が継続可能かどうかという部分に関わってきます。参照:Is the condition continuable?

SRFIの紹介から多少逸脱するのですが、R6RS及びR7RSではguardelseを持っていなかった場合にraise-continuableで例外を伝播させると定義されています。どういったいきさつがあったのかはR6RSのMLを探っていないので分からないのですが、これは以下のような場合に困ることになるかと思います。
(import (rnrs))

(define-condition-type &connection &error
  make-connection connection-error?)
  
(with-exception-handler
 ;; maybe you want to return if the condition is
 ;; warning
 (lambda (e) (display "condition is &error") (newline))
 (lambda ()
   (let retry () 
     ;; if it's connection error, then retry at this point.
     ;; if other point, it must be a fatal error.
     (guard (e ((connection-error? e)
                (display "connection error! retry") (newline)
                (retry)))
       ;; assume this is fatal
       (error 'connection "connection error")))))
コーディングバグといえばそれまでなのですが、投げられた例外が継続可能かどうかというのは例外を投げた手続きによって決定されるといのは一見スマートな解決案に見えて実際にはそうでもないという一例になるかと思います*1

今回はSRFI-34を紹介しました。

*1: 例えば投げられた例外が&seriousを含む&warningのようなものだとwarning?でチェックすると嵌ります。逆に&seriousを含むものでもraise-continuableで投げられた場合は継続可能になる等。個人的には筋が悪いなぁと思っています。

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