2月にR7RS-largeのタンジェリンエディションがでた。ブログ記事を書こうとずっと思っていたのだが、所謂「life gets in」な状態だったので中々時間も取れずズルズルと一月以上経ってしまった(言い訳)。前回のR7RS-largeはレッドエディションだったのだが、レッドの次はオレンジなのに、いきなりタンジェリンになった。理由はこの辺(要するに準備できなかったらしい)。
さて、前置きが長いとダレるのでまずは結果。温州みかんになれたSRFIは以下:
- SRFI 115 (combinator-based regular expressions) - (scheme regex)
- SRFI 141 (comprehensive integer division operators) - (scheme division)
- SRFI 143 (fixnum operators) - (scheme fixnum)
- SRFI 144 (flonum operators, R6RS plus
- SRFI 146 (persistent tree and hash mappings) - (scheme mapping) (scheme mapping hash)
- SRFI 151 (comprehensive bitwise operations on integers) - (scheme bitwise)
- SRFI 158 (backward-compatible additions to SRFI 127 on generators) - (scheme generator) : 既存の置き換え
- SRFI 159 (combinator formatting) - (scheme format)
- SRFI 160 (comprehensive homogeneous vector library, including inexact-complex vectors) - (scheme vector @)
この辺りのエディションから比較的新しいSRFIがR7RS-largeに取り入れられるようになるのかな?オレンジが何を入れようとしているのかよく分かっていないのであくまで個人的な感想である。そうは言っても、SRFI 143、144、151はR6RSの拡張みたいなものなので、R7RS-largeでも必要とされたと思えばいいのかもしれない。SRFI 158は多少毛色が違うというか、こうする事で既に決定したライブラリを拡張できるというのを示したとも言えるかもしれない。一度決定したらずっとそのまま言われるよりは柔軟でいい。
SRFI 115は古めのSRFIではあるのだが、どれくらいの処理系がサポートしているのかよく分かっていない。Chibi(参照実装元)とSagittariusはサポートしているが、他にあるのかな?(まぁ、そんな事言い出したら今回入ったSRFI自体どれくらいの処理系がサポートしているのやら…)
SRFI 146は個人的に好きでなかったのだが、この機会にサポートすることにした。ライブラリ名の規則が分かりづらいというのが主な理由だったのだが、いまだに妙な気分ではある。
新たに8つのライブラリが追加されたR7RS-largeだけど、どの処理系が追随するかはよく分かっていない。Chibiは次のリリースでタンジェリンをサポートするらしい。Sagittariusは上記の通り、SRFI 159とSRFI 160を除くR7RS-largeをサポートする。(ひょっとしたらSRFI 160もサポートするかもしれないが、今の所その予定はない。理由は愚痴から推測して)
ここから愚痴。
SRFI 159とSRFI 160は正直微妙だなぁと思っている。SRFI 159はよりSchemeっぽい
format
を提供するライブラリなのだが、正直format
の方がいいなぁと思ったり。使い慣れてるし。さらにはR7RS-largeに入ったことでSRFIの議論が再開されたりしていて、なんか泥沼感が出ているし。SRFI 160に関してはそもそもファイナルにすらなっていない。つまり、議論の途中なのに議長権限でリストに入れたとも言える。鶴の一声、鳴り物入りとか言えばいいのかもしれないが、どうにも唸り声が出てしまう。
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