SRFI-27は乱数ビットのソースです。 名前で分かるとおり、乱数の生成及びその生成源を扱うSRFIです。最も簡単な使い方は以下。
(import (srfi :27)) (random-integer 100) ;; -> random integer up to 100 (random-real) ;; -> random flonum range between 0 < x < 1このスクリプトを複数回流した際に返される値がランダムになるかは実装依存です。例えば、Sagittariusでは最初の1回目は常に1が返ります。
さすがにそれは嬉しくないので、以下の結果を毎回ランダムにする方法が用意されています。
(random-source-randomize! default-random-source) (random-integer 100)
default-random-source
はrandom-integer
とrandom-real
で使用される乱数ソースです。それをrandom-source-randomize!
でいい感じにシャッフルします。デフォルトを変更したくないという我侭な要望にも柔軟に対応可能です。 以下のようにします。
(define my-random-integer (let ((s (make-random-source))) (random-source-randomize! s) (random-source-make-integers s))) (my-random-integer 100) ;; random number (random-integer 100) ;; 1 (on Sagittarius)
random-source-state-ref
及びrandom-source-state-set!で乱数ソースの状態を取得、設定することも可能です。乱数ソースが何であるかは言及されていないのですが、書き出し可能なオブジェクトである必要があります。例えば、Sagittariusではバイトベクタ、Gaucheではu32ベクタ、Chibiは数値、Mosh及びYpsilon(ポータブルSRFI)ではリスト、Racketはベクタになっています。
今回はSRFI-27を紹介しました。
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