SRFIとはScheme Requests For Implementationの略。これがライブラリかどうかという議論は置いておくことにする。(8割はPure Schemeで実装可能なので、まぁOKということで。)
一応昇順に紹介していくつもりだが、そうすると最新のものは年の最後の方になるので、適当に「このSRFIが知りたい」とかのコメントなりメンションなり投げてもらえれば適宜対応する予定。
さて、一発目は0番目のSRFI、cond-expandの紹介。
これは何?
処理系毎の差異を吸収するためのマクロです。C言語で言えば
#ifdef
とかのプリプロセッサみたいなの。どう使うの?
こんな感じで処理系とか、仕様とかを指定します。
;; want to use record (cond-expand ;; or/and can be used to expand/narrow the condition ((or sagittarius r7rs) (import (scheme base))) (gauche (use gauche.record))) (else ;; define own record ))実はこのSRFIはすでにR7RSに組み込まれています。また、R7RSではR6RS同様モジュールの定義がされたので、cond-expandにlibraryの識別子が入っています。オリジナルのSRFIではsyntax-rules内のキーワードに
srfi-1
やsrfi-5
などのサポートしているSRFIを入れていますが、library識別子は処理系が持っているライブラリを探して、存在するかしないかをチェック可能です。さて、これで処理系の切り分けをしてみたくなりましたね?
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