Syntax highlighter

2012-12-08

最後の砦

マクロの書き換えを始めて1週間(以上か?)、大詰めまで来ている気がする。美しくなかった機能をばっさりと切り捨て、マクロ展開器は(個人的に)かなりシンプルになったと思う。既存のテストが全て通るようになり、いよいよ本丸のindustriaを走らせて見たら、以前と同じエラーで落ちる。これは何かを見落としているなと思い、落ちている原因のdo/unrollマクロを眺めることにした。

正直、中で何をしているのか理解するのに時間がかかるくらいでかく複雑(に僕には見える)マクロだが、本質的な原因は以下のマクロが動かないことにあることが分かった。
(import (rnrs))
(define-syntax expand-it
  (lambda (x)
    (define (gen-return var) (with-syntax ((v var)) #'v))
    (syntax-case x ()
      ((_ (v init) expr ...)
       (with-syntax ((r (gen-return #'v)))
         #'(let ((v init))
             (when (= v r)
               expr ...)))))))

(expand-it (v 1) (display 'ok) (newline)) 
Chezで試したが当然動く。正直、何がいけないのかすでに分かっていて、以前あったパターン変数の問題の展開された識別子版である。
入力として与えられてvが二箇所のsyntaxで展開されているためにそれぞれ別の識別子として出力されるのが問題なのである。

それこそ、マクロ展開器との格闘を始めて結構長いと思うが、このパターンは完全に見落としていた。こんなマクロ書いたことないし、見たこともないからである。パターン変数の問題はいくらか書いたし、見たことがあったので何が原因かも分かっていたのだが、これは思いもよらなかった。なんというか、目の前に大穴が空いているのに全く気づかなかった気分である。

パターン変数の際と同様の方法で解決するとするか。

しかし、この1週間でマクロ展開の実装は所詮環境の参照と識別子のリネームだけなんだと痛感させられた。ただ、それが異様に面倒なだけで・・・

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