Sagittarius Scheme 0.3.0がリリースされました。このバージョンからCLOSが組み込みでサポートされます。ただし、すべての機能がサポートされているわけではありません。使用するには(clos user)もしくは(clos core)ライブラリをインポートしてください。
修正された不具合
- internal defineされた値がマクロ内から参照できない問題が修正されました。
- (clos user) 及び (clos core)が追加されました。CLOS風のプログラムを書くにはこのライブラリをインポートする必要があります。
- (text markdown)が追加されました。簡単なマークダウン形式のテキストのパース及びHTMLへの出力を行います。
- (scribble)が(scribble parser)、(scribble convert)及び(scribble plugin)に分割されました。
- (sagittarius document html)が追加されました。Sagittariusが作成するHTML形式のドキュメントを作成するのに使われています。
- (getopt)が追加されました。SRFI-37の薄いラッパーです。
- regex-replace-all 及び regex-replace-firstの第2引数がプロシージャを取れるようになりました。Javascriptの機能にinspireされたものです。詳しくはドキュメントを参照してください。
- binary-port?及びtextual-port?がR7RS互換になり、ポート以外の引数を受け取ってもエラーを投げなくなりました。
- get-bytevector-n及びget-bytevector-someのパフォーマンスが多少改善されました。内部的に2度メモリの割付を行っていたのが解消されています。
- (sagittarius process)の機能が大幅に改善されました。JavaのProcessクラスの設計思想に基づいて書き換えられています。
- (sagittarius threads)でしばしばデッドロックを起こす問題が解消されました。これによりドキュメントのサポートSRFIの欄に正式にSRFI-18が追加されています。ただしWindows上でthread-terminate!を使うと予期しない動作をします。現状確認されている不具合です。
- (sagittarius process)が正式にドキュメント化されました。
多分これ以上にいろいろいじったんだけど、思い出せない。
No comments:
Post a Comment