ちなみに、スクラムのプロセスについて書くということはないので、その辺を期待しているのであれば期待はずれになると思われる。
チームでは最近縦のスライスを意識してやることにしている。そうするとどうしても最初はプロトタイプ的なものがチケットになる。このプロトタイプが結構曲者で、今のチームは横のスライスを意識してやってきた経験が長いので、プロトタイプで必要になるコンポーネントがどれくらいに複雑になるかがある程度見えてしまう。というか、開発者であれば、経験上最終的に一つのコンポーネントがどれくらいの機能が必要かが見えるので、それを考慮に入れてしまう感じである。あまりうまく例えられないのだが、レゴで城を作ればいいのに、実際のレンガで城を作ることを考える感じだろうか?
例えば簡単なSMS認証のWebサービスを作るとする。以下がチケットの詳細とAcceptance Criteria(これの訳も知らない):
詳細後はテスト項目があるけど、それは割愛。
ユーザからの携帯番号を受け取り、認証コードを受け取った携帯に送る。ユーザーにリクエストIDとステータスを返す。ユーザーはSMSで送られた認証コードとリクエストIDをサーバに送る。認証コードが一致すればリクエストIDと成功を返す。一致しなければリクエストIDと不一致を返す。なおUIは考えなくてもよい。
Acceptance Criteria
- SMSを送るには以下のAPIを使う(3rdパーティーAPI)
- リクエストはデータベースに保存する
- デモ可能である
僕はこれに対してPoC(Proof of Concept)でありかつ次のスプリントで改善して行けばいいということを念頭に最短かつ最も単純にやるという方針で5ポイントをつけた。実際JEE開発したことがある人であれば、使うフレームワークにもよるだろうが、この程度1周間もあればできると思うだろう。(ストーリポイントを時間で図るのはいかがかとは思うが、個人的には便利かなぁと思うので一週間=5ポイントにしている。)想定した工程は以下
- 2つテーブルを作る
- 3rdパーティAPI用ライブラリを作る
- REST APIを2つ作る
- ざっくばらんなMaven処理(モジュール作成等)
っが、他のメンバーは13ポイントをつけた。ちなみに今のチームでは13ポイントは1スプリント(ちなみに今のチームでは1スプリント=2週間)ではできないとしている。その理由は:
- テーブルデザインがいる
- 3rdパーティAPI用ライブラリのデザインがいる
- REST APIのデザインと他チームとの強調がいる
- デプロイ用のサーバ等環境構築
結局間をとって8ポイントにした。言い出しっぺの法則的に僕がやるということになったが、実際に完了までに1週間(うち1日は病欠したので、正味4日)。自分のスキルレベルをよく把握してるなぁと感心するレベルでの見積もりの正確さであった。
何がジレンマかというか
- 見積もりに大幅な開きがある
- 他のメンバーは城をレンガで建てようとする(必要以上にかっちり作りたがる)
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