ある言語を話すことができるという理由で与えられるチャンスはそんなに多くないが、話せないから逃すチャンスというのは多々ある。これは英語に限ったことではなく、例えばここオランダでは募集要項にネイティブもしくはそれに準ずるオランダ語が話せること、ということが明確に書かれていることがある。逆に言うと、英語が話せればいいという職も多数ある。これが日本だと日本語は大前提になるのでExpatの多い国の特徴とも言えるのだろう。自分自身がどれくらい話せるのかとかを客観的に見たことがあまりないので、多少いろいろな角度からどの言語がどれくらいできるのか分析してみたくなった。
分析するにはある程度の基準がいる。とりあえず大きく5つのレベルに分けることにした。ただし、中間を表すために総数を20段階とし、5段階で区切るというようにする。例えば、日常会話はレベル5だが、ビジネスレベル(レベル10)に達していないが日常会話以上というのはレベル6から9の間といった具合である。以下はレベル:
- レベル0:その言語を全く話せない
- レベル5:日常会話レベル、かなり大変だがその言語で生活できる
- レベル10:ビジネスレベル、職場でコミュニケーションができる
- レベル15:高等教育レベル、日本なら高校卒業時の国語
- レベル20:専門家レベル、この言語に関する知識で飯が食える
さて、上記のレベルに自分の言語を当てはめてみる。何かしらのテストを受けて計測したというわけではないので、感覚的にという単なる目安である。
- 日本語:レベル15(多分もう少し低いが、敬語とか忘れたし、日本の高校卒業してるということで)
- 英語:レベル13 - 14(多少色眼鏡付きな気もするけど)
- オランダ語:レベル4 - 6(一応生きていけるが辛い。仕事では使えない)
全体の習熟度とすればこんな感じなんだろうけど、個別にみると意外と面白いことが分かる。例えばくしゃみをした人にかける言葉として英語では「Bless you」、オランダ語では「Gezondheid」がある。オランダに長く住んでいるので誰かがくしゃみをすると、たとえくしゃみをした人がオランダ語を話せなくても、「Gezondheid」というようになった。同様なものに「Alstublieft」もしくは「Alsjeblieft」がある。もう少し込み入った例だと、「Kan ik pinnen?」ある。これは「Can I use debit?」のオランダ語バージョンと思ってもらえばいいのだが、アメリカに行ったときとか、店員さんがオランダ語喋れない場合でもこれが勝手に出てくる(アメリカで出た際は流石に、「Kan ik,,, can I use credit card?」になったが)。特定のシチュエーションに於いてはアウトプットが最も多いものが勝手に口をついてくるみたいである。
言語の習熟度があがると、言語間の壁のようなものが薄くなる気がする。最近は日本語のやたらいっぱい母音を喋らないといけないというのが面倒に感じるのだが、これが時として悪い方向に働く。例えば日本人と話しているのに、ふっと英語になるとか。これが起きるときは大体分かってて、
- グループ内に日本人以外がいる
- カタカナ語を英語の発音で喋ってしまう
とりとめなく終わり。
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