Let's start Scheme

2016-06-04

生産性

ツイッターでも呟いたのだが、体力系と瞬発力系の二つのコーディングテストを最近受けた。体力系は現在進行形だが、コーディング自体は要求された機能を最低限満たしたのでよしとしてしまった。(ネタは面白いんだけど、プライベートでJavaを長時間書く気になれんのよ…)

先週の週末から時間が取れるときにやってたんだけど、途中でJavaに嫌気が差してSchemeで書いてその後Javaに戻ったりしたので、この2言語間(正確にはSagittariusとJavaだが)の生産性の違いが書けそうだなぁと思い、愚痴をこめつつ書くことにした。

先に結論を書くと、Javaは極めて冗長に書く必要があるのでプロトタイプ的なものを作るには向かない。(ので、体力勝負系のコーディングテストに持ってこられると非常に面倒。) 成果はGithubかBitbucketに置けと言われたので、晒しても問題ないと判断して晒す(まさかプライベートリポジトリに置けって意味ではないと思うし)。とりあえず以下はなんとなくな比較
SchemeJava
実装時間6時間16時間
ファイル数6(自動生成含む)61(テストファイル含む)
開発環境EmacsEclipse
Schemeの実装時間にはテーブル構成の考案にHTML(+Javascript)の時間も含むので多少多めではある(Scheme書いてた時間は3時間くらいかなぁ)。Javaの16時間のうち少なくない時間を割いたのがMavanリポジトリを探す作業。2年近く触ってなかったからいろいろ忘れていた。後はSpring、Hibernateの初期設定とか。一回書くと忘れる系のものは都度Google先生にお伺いを立ててたので。

そうは言っても割と大きめな時間の差があると個人的には思う。言語の習熟度とか、ライブラリ習熟度の差なのかもしれないけど、一応これでも職業Java屋歴10年以上あるのでそこまでの差はないとしたいところ(むしろScheme歴は6-7年なのでJava歴より短い)。個人的に最も生産性(ここでは時間のことを指す)に響いたのはREPLの存在だったと思う。SchemeではリモートREPLを使ってサーバに変更を即時反映させて挙動を確認していたのに対し、Javaでは毎回ビルドするという切ない状況だったのは大きい。対話的に確認できることの偉大さというのを改めて実感した気がする。次いで大きかったのはデザインパターンの有無。JavaだとなんとなくGeneric DAOパターンを使わないといけないかなぁという脅迫観念に襲われたので、とりあえずそれを使ったんだけど、このパターンは恐ろしく生産性が低い。あらかじめあるものを使うのならばいいのだが、エンティティ毎にDAO書いてサービス書いてとかやってるもんだから、非常に面倒だった。(この辺IDEがワンクリックでやってくれると違うのかもしれない。)細かくボディーブローのように効いたのはJavaの1クラス1ファイルの仕様や、キーボードから指が離れる瞬間が多いこと。別にEmacs最高とかいうつもりはないけど、こういうところで地味に時間を取られた気がする。

こういう体力勝負のコーディングテストは最低でも自分が好きな言語でやらせてくれないと途中で息切れするなぁと思った。問題は、僕が好きな言語でやると9割方読めないということだろうか。Schemeいい言語だと思うのだが、なんでこうも人気がないのだろう?

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