Let's start Scheme

2013-10-18

Sagittarius Scheme 0.4.10 リリース

Sagittarius Scheme 0.4.10がリリースされました。今回のリリースはメンテナンスリリースです。

修正された不具合
  •  set-port-position!がファイルポートに対して正しく動作しない不具合が修正されました
  • (- 0 )が常に負の整数を返す不具合が修正されました
  • (least-fixnum)が返す値をリーダーが巨大数読む不具合が修正されました
  • -8388609が8388607として読まれる不具合が修正されました
  • bitwise-xorに負数を与えると不正な結果を返す不具合が修正されました
  • (bitwise-arithmetic-shift 0 65)が巨大数の0を返す不具合が修正されました
  • bitwise-arithmetic-shift-rightに64ビット環境で巨大な32ビットに収まらない値を渡した際に不正な値を返す不具合が修正されました
  • fxdiv0-and-mod0が特定の値に対して不正な値を返す不具合が修正されました
  • fxbit-set?がR6RSの正誤表にある動作をするように修正されました
  • open-inflating-input-portに小さなバッファを指定して展開を行うとエラーが投げられる不具合が修正されました
  • file-executable?がWindows環境でSEGVを起こす不具合が修正されました
  • file-stat-atime、 file-stat-ctime及びfile-stat-mtimeがWindows環境でPOSIX時間のナノ秒を返さない不具合が修正されました
  • copy-directory*がトップディレクトリにあるファイルを正しく処理しない不具合が修正されました
  • url-server&pathが返すパスの先頭に//がつけられている不具合が修正されました
改善点
  • メモリ使用量が少なくなりました
  • ビルドプロセス時のBoehm GC及びlibffi探索に可能であればpkg-configを使用するようになりました
  • RSA鍵の比較が可能になりました
  • RSA鍵のimport-public-key及びimport-private-keyがバイトベクタを受け付けるようになりました
  • parse-pemにユーザがオブジェクトの構築を指定可能にする:builderキーワードが追加されました
  • with-argsマクロにオプショナル変数を指定した際に、リストにない引数が渡されてもエラーを投げずにその変数にパックするようになりました
新たに追加された機能
  • file->bytevectorが(util file)に追加されました
  • ジェネリックな書庫ライブラリ(archive)が追加されました
  • Zipファイルを操作するライブラリ(archive core zip)が追加されました
  • TARファイルを操作するライブラリ(archive core tar)が追加されました
  • GZIPライブラリ(rfc gzip)が追加されました
新たに追加されたドキュメント
  • (getopt)のドキュメントが追加されました

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