Chibi schemeの多値は単に多値オブジェクトで、call-with-values等で明示的に受け取らないと悲しいことになる。もっともChibi schemeのような実装にも、多値の長さに制限がないというメリットがある。nmoshは多値の長さ(= 事実上手続き引数の個数制限)が100程度に制限されている。現状のSchemeではこの制限をクエリする良い方法が無い。まぁスタックサイズに限界はあるわけだし、SEGVのが普通かなぁと思いつつ、以下のスクリプトを用意。
引数個数制限はご無体な気もするが、Cの呼び出し規約のように関数呼び出しをスタック経由で行う規約は基本的にヒープサイズ制限よりもスタック長制限が先に来る。常識的に考えて固定arityの引数が100を越えることは無いので、可変arityの手続きの呼び出し規約をスタック渡しとオブジェクト渡しに分けるのは効果的かもしれない。
[scheme][nmosh] Unspecifiedの数とarity - .mjtの日記復帰計画
(import (rnrs) (only (srfi :1) iota)) (define-syntax apply-100000-values (lambda (x) (syntax-case x () ((k) (with-syntax (((v ...) (datum->syntax #'k (iota 100000)))) #'(list v ...)))))) (apply-100000-values) (display 'ok) (newline)以下はGauche用
(define-macro (apply-100000-values) `(list ,@(iota 100000))) (apply-100000-values) (apply-100000-values) (print 'ok)でっ、結果。(Chezはiotaを自前実装した。Chibiは低レベルマクロの使い方が分からないので割愛。)
Chez - ok
Gauche - SEGV
Mosh - ok
Sagittarius - 返ってこない(マクロの展開が終わらなかった)
Ypsilon - ok
意外だなぁと思ったのはMoshで、以前valuesに10000以上の個数をapplyするとSEGVるというバグを報告している経験からこけるものだと思っていた。(スタックを壊してる可能性があるので、他の操作をしたら予期しない場所でこける可能性はあるが。)
Chez及びYpsilonはどうして動いているのかは分からない。
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