2011-11-27

日本のIT企業とオランダのIT企業の比較

slashdot.jpにこんなのがあった。
日本人プログラマーについての記事が Hacker News で話題になった
元ネタはこっち(英語)
Force Multipliers and Japanese Programmers

要約すると、日本企業は新しいフレームワークを使うことを極端に嫌がるため、生産性を落としているというものだ。
僕が日本のIT企業で働いた経験は(多く見積もっても)4年半なのであまり本質を捉え切れてないかもしれないが、大まかにそうだなぁと思うところが多々あった。スラッシュドットのコメント蘭は特に的を射ていた感がある。
それにプラスしてではないが、自分が感じたオランダ企業との比較をちょっと書いてみようと思う。一つしか知らないのであまり参考にはならないが。

納期を極端に重要視する
日本で働いていた際にどう考えても無理だろうという納期があったが、いわゆるデスマでなんとかした経験がある。その際にプロジェクトマネージャーに「どう考えても間に合わない再スケジュールしてくれ」と頼んだのだが、答えは当然「無理!」だった。
逆にオランダではその辺は割りと柔軟でこちらからあらかじめアラートを挙げると、優先順位の付け直しをしてクライアントとスケジュール調整をしてくれる。

自社製のフレームワークに極端にこだわる
まぁ、これは上記のブログでも言及されていたが、日本では割と元請けのフレームワークの使用を強制される。そのフレームワークが「実際に生産性を向上させるもの」ならいいのだが、4年半(開発者としては2年半)の間にそのような優れたものを見たことがない。おおよそ、「素直にhibernate使えよ」とか(当時なら)「素直にstruts使えよ」というようなものが主だった。個人的にこれらのフレームワークが好きではないのだが(特にspring)、確かに車輪の再開発をする必要がないのでビジネスロジックに集中できる。また、一度これらのフレームワークを習得してしまえば別のプロジェクトでも使えるので習得期間という初期コストを抑えられる。でも、○○社謹製△△フレームワークなんての物の習得がプロジェクト毎に入るんだよね。大抵上記のフレームワークの劣化版かつAPI互換性なしで。まぁ、その期間なにもしなくても金が入るから偽装派遣屋さんには美味しいかもしれないけど。

ユニットテストの概念がない、その為リファクタリングが非常に困難
この辺は今はよく知らないけど、僕が働いていたときはテストといえばテストケースの仕様書があって、人間が手でデータを揃えて都度エビデンスの作成。仕様変更もしくは不具合修正があればやり直し。これが結合テストですらなく単体テストレベルだったから涙が出そうだった。
(じゃあ今テスト駆動でやってるかといえばそうでもないのだが・・・)

PG->SE->PM以外のキャリアパスがない
個人的にはこれは結構問題だと思ってて、それぞれ全然違うものなのにあたかも順当なキャリアパスのように扱っている。例えば日本の求人を見ると、「PG->SEへと着実なスキルアップ」なんて殺し文句をそれこそほぼすべてのSIerの求人でみる。SEというポジションが最早なんなのか分からなくなったけど、SEの先にPMがあるなら、PG->PMになるはずだ。PMってプロジェクトマネージャの略なのでスケジュール管理とクライアントとのミーティングがメインタスクになる。
そうなりたいならいいけど、プログラマからそこに行く道って、大工が保険の営業になるくらい違うと思うのだが、どうしてそれがデフォルトなんだろう?(理由は次の問題で)

PMが最も単価の高い高級職
上も問題の答えだと思う。企業は単価の高い人間を売りたい(IT企業の多くが2次請け=人売りだと仮定)ので、単価の安いPGよりも単価の高いSE、PMを元請けに売りたいわけだ。
でも、これってすごく間違っていて、技術の高いプログラマが育たない、もしくは育っても開発に携わらないということになる。
これはモチベーションの問題だが、PGの単価が安いってことは、がんばっても給料安いのでやる気もでんわね。

思い出せただけでこれだけか。そもそも、文学部出身がPGになるってので間違ってる気がするけど。如何にIT業界(SIerか?)の求める人材がコミュニケーションスキルに偏ってるか分かるところか。

No comments:

Post a Comment